2021年11月4日 ステアリング異常

試走に出るためにエンジンをかけて走り出した瞬間からステアリングフィールに違和感を覚え、ファミマに緊急ピットイン。ついでに昼夜飯を買って、原因究明のため少し走ることに。若干車体が右に逸れていくのはトータルトーの問題として、切り始めの感触も切りこんだ感触もコーナーリング中の感触も全てがおかしい。

まず切り始めの左右15度くらいは手応えがやたらと軽く、タイヤも少ししか切れていない。それ以上切れば手応えが増えてタイヤも切れていく。また、左右15度くらいに切ったところで手を離すと元の位置に反動で戻ってきてしまう。タイヤの抵抗もあるだろうが、カクッと割と勢いよく戻ってくる。大きめのコーナーでも舵角一定なのにステアリングが右に左に少し暴れる感じがあった。常にパワステは効いている感じの重さだった。

なんとか行けそうだったので八木山を通っていると、パワステオイルの臭いがめっちゃした。自宅に着いてエンジンルームを見てみると、パワステオイルがHOT MAXよりも上になっている。卍をした後でもここまで上がらないので、めっちゃおかしい状態なのは分かった。ただし、ラック・ポンプ共に異音は全くなかった。

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それなのにタンク上から漏れた跡があり、ヤバそうだったのでラダーで上げて潜ると、タンクから伝ってフレーム下側までパワステオイルで濡れていた。

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さらに見てみるとタイロッドも濡れていたのでラックからも漏れてないか見てみたが、こっちは大丈夫だった。

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とにかくこれ以上フルードが吹かないように多い分はウエスで吸い出した。この時点でスペーサーの入れ過ぎによるラックブローを疑ったが、症状的にポンプブローも考えられたので、ひとまずジャッキアップしてエア抜きを試してみた。この状態でロックトゥロックをするとまたラックに負荷をかけるので、スペーサーレスのステアリング舵角あたりまでに抑えて20分くらいエア抜きした。その後エンジンをかけて切ったフィーリングは普通だったが、接地させると改善は見られなかった。

その後も街中を少し試走するもあまり変化はない。真っ直ぐ走らせられはするが、50km/hくらいで走っていると偶に轍にステアリングがかなりとられるし、何よりステアリングフィールのアンニュートラルな感じが気になった。この日は4時くらいに切り上げて日が昇ってから部室で続きのトラシューをすることにした。

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翌日、ちゃっかりホイールの発送をして学部棟前で記念撮影📸をして部室に向かった。もちろん、荷物を載せ下ろししたわけですな。今年は枯れるのが去年より早いな。

部室に戻ってウマをかけて見てみると、昨日拭いたのにまたフレームがフルードで濡れていた。ボルトナット類はマーキングからずれておらず、緩んでもいなかった。

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濡れていた部分を全部拭き、とりあえず諸悪の根源(スペーサー)を外した。

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その後ロックトゥロックでエア抜きをし直したがまた21時を過ぎてしまい、試走もできないので続きは翌日にした。

翌日は部内新入生フィギュア大会があったのでそれを終えてからキャンバー左右5.4度、トー0に調整し直した。その際に先輩にトータルトーを測る器具をお貸しいただいたので測ってみると、トーアウト1cmとかいうヤバい値が出た(画像は調整途中)。

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これはヤバすぎるのでとりあえずトータルトーだけこの器具で測ってトーアウト2mmくらいに調整し、また翌日試走することにした。

翌日は朝10時から17時まで部室掃除があったので、それが終わって先輩と15に乗っている後輩にそれぞれ試走してもらった。2人ともそこまで違和感を感じなかったとのことだったので、やはりトーが狂っていたのが原因かと一応納得した。自宅に一旦戻るとタンクのフルード位置が下がっていたので継ぎ足して、その後深夜に3時間くらい仙台中を試走して回った。

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秋保とか街中とかとにかくあらゆる道路をひたすら走って症状の解消具合を確かめたら、大方フィーリングも改善された気がした。その翌日も山形〜仙台を往復し、卍の練習をしてみても違和感はほぼなかったので解決ということにした。

原因を分析すると、まずトーのずれに関しては、アライメントゲージで前後のトレッドを合わせる際に、C35はリア1470mm、フロント1460mmで片側5mmずつ基準位置をずらさねばならないところ、誤って10mmずつずらしたのでトータル10mm程度ズレてしまったものと考えられる。ステアリングの初期舵の反応の悪さはこれにより招かれたと考えられる。

一方、フルードが漏れておまけにタンク読みでフルードが増えた原因は不明だが、7mmスペーサーを入れてラック移動量が増加したために圧力が異常に高くなり吹き出したものと思われる。その際になんらかの原因によりエアが噛み、その分液面が上昇した可能性がある。ラックは濡れてなかったのでどこからエアが噛んだのかは不明だが、7mmスペーサーを外して移動量が純正状態に戻り、その状態で街乗りを続けているうちにエアが抜け、液面が戻ったというか抜いた分下がった可能性がある。街乗り程度の使用舵角でどの程度エアが抜けるのかという疑問もあるが、大方こんなところな気がする。

今回の教訓は①アライメントゲージは正しく使う②C35に7mmスペーサーは入れ過ぎという2点である。特に②について、ECR33などは3mm以上のスペーサーを入れるとブローすると耳にしたことがあり知ってはいたものの、C35はS15系と足周りが同じだし、イケヤ付属のスペーサーだし大丈夫だろうと思ったが、やはりセダン系はラック移動量の限界が浅いと思われる。JZX系も4.5mmくらいが限界とのことなので、セダン系はここら辺に特に気を使うべきであった。①についても先輩のトーゲージがなければ一生沼ってたので、道具の使い方はよく確認するべきであった。

今回は間抜けなミスばかりで悲しいが、とりあえず治ったのでよかった。そして未だに自ら壊れることのないルールレは優秀だと思った。木金でエビス西行ってきま〜す🚗💨